「よし、今度はキリマンジャロだ」高校時代の同級生S君。鬼怒沼山から下山してほっとひといきついている所でこの一言。思い起こせば5,6年前に高校時代の同級生が久しぶりに集まった飲み会の席で突然S君が「赤城山に登ろう」と言い出したのがきかっけで、おやじ達の山登りが始まりました。たまたま登山経験があった私が企画してあちこちの山に登るようになり現在に至っています。S君の冗談としか思えない言葉に「赤城山の次はキリマンジャロかよ」と山の仲間は大笑い。しかしながらS君はいたって真剣な面持ちです。もともと真剣な顔して冗談を言うのが得意な男ではありますが。

 まさに雲を掴むような話ですが、なぜかそれ以降「実際にキリマンジャロに行くにはどうすれば良いか?」という考えが頭から離れません。正月休みに、所属するクラブの仲間達と温泉宿に一泊した際に、現在フリーの山岳ガイドをしている I さんに直接聞いてみました。I さんはかつて旅行会社に勤務し、海外登山を専門にガイドしていた超ベテラン。聞けばキリマンジャロへは30回以上ガイドとして登っているとのこと。

 「キリマンジャロは山小屋が完備されており、特別な技術と経験を持たない普通の人でも登れますよ。山頂直下までは富士山よりもなだらかな歩きやすい道です。お勧めの時期は1月か5月頃。年末年始やゴールデンウィークの時期です。期間は、最低でも9日〜10日、高度順応や予備日を考えると2週間は欲しいですね。なにしろ登山口に行くまでに日本から2日はかかりますから」と I さん。ただし標高5,895mなので高山病対策は必須。また、日本と「油」が違うせいか、アフリカの食事に馴染めないで体調を崩してしまう人も多いので万全の体調管理が必要。気になる費用は50万から60万円くらいが目安。基本的にガイドなしでは登れないようですが、いずれにしても初めてのキリマンジャロですからガイド付きのツアー以外選択の余地はありません。

 キリマンジャロへ行くには「日頃から万全の体調管理を行い健康体であること」「2週間の休みが取れること」そして「旅行に60万円ポンと出せる経済力があること」。この3つが必要であるということです。これはビジネスの視点からも大切な要素です。どんなに商売が儲かっていても身体の具合が悪くては元も子もありません。また、2週間の休みが取れるということは「自分がいなくても大丈夫」という体制がとられていることであり、危機管理上大変重要なことであります。そして、経済力は言うまでもありません。行く、行かないは別として、この3つの条件をクリアできるよう今から計画をたて実行していけば、アフリカ大陸最高峰からの絶景と達成感以上の大きなギフトが得られることでしょう。