昨年、日本ポスティング協同組合の勉強会が秋田で開催された時のこと。勉強会の前日から秋田市に入り、いつも情報交換をさせていただいているM富社長と炉端焼きで一献かたむけていました。話題は以前から気になっていたクラウド会計へ。
M社長は、スマホを手に取ると「これで日々の資金の流れが
リアルタイムでわかるんですよ」と、画面をチラっと見せてくれました。入出金はもちろん経営判断に必要な数字がリアルタイムでわかる、まさに「手に取るように」とはこのことでした。好調な業績の影にはこんな仕組みがあったのか。「すごい!すごい!」大興奮の私。これはぜひうちでも取り入れたいと強く思った次第です。

 経理の仕事は超ルーティン業務。経験してみて初めてわかりました。経理担当者は、前任者から引き継いだ通り忠実にそれを守り実行していきます。他の仕事でもそうですが、こと経理となるとミスは許されませんから当然このようになります。なので変化には抵抗を示すのは当然です。

 クラウド会計導入への最初の関門は内部であると痛感しました。そんな折り、経理担当者が都合で辞めることになりました。通常なら次ぎの人を募集するところですが、経営者の私も経理を理解する必要があると前々から感じていましたので、次ぎの担当者を募集する前に、私が引き継ぐことにしました。新しい仕組みを導入するにはこれ以上の好機はありません。

主なクラウド会計をネットで調べてみると…
■弥生会計オンライン
会計ソフトの老舗企業『弥生』がリリースしたクラウド型のソフト。サポート体制を重視した人向け。
■freee
freee株式会社が提供するクラウド会計ソフト。
簿記知識がない人でも直感的に理解可能なインターフェイス&取引入力設計。スマホアプリ機能が充実。
■MFクラウド会計
株式会社マネーフォワードが提供するクラウド会計ソフト。基本的な機能は充分。
他社会計ソフトからのインポート機能も充実。
ある程度簿記の知識がある人が対象。
■TKCクラウド
会計コンサルタントに相談して、会計管理をコンサルしてもらいながら、ITツールとして導入していく。
100人以上、年商5億円以上の規模の企業向け。

●クラウド会計のメリット
・入力作業の手間がはぶける。
・勘定科目の選択もAIが自動学習していく。
・リアルタイムな情報のやり取りが可能。
・クラウド上でデータを共有が可能。
 税理士と相互にリアルタイムでのやりとりが可能。
・必要な時にすぐ資料が出せる。
・銀行口座のデータが毎日自動的に入力される。
・ライセンス管理が不要。
・データは全て外部のサーバ上にあるので、保全性も高い。
・給与計算や請求書発行などの業務に連携できる。
・二重入力のムダとリスクが省ける。

●クラウド会計のデメリット
・ネット経由のため、入力時に若干のもたつきが生じる。

 ネットの情報とともに、リアルな情報も集めてみました。
取引先のF社長が、MFクラウド会計を既に使っているということを聞いたので早速電話をしてみると…「今迄、ネットバンキングにアクセスして口座のデータをダウンロード。それを見ながら入力していったものが、自動で口座の入出金データを取りに行ってくれるし、仕分けなどもAIがやってくれるので、ずいぶんと時間が短縮されました。お勧めですよ」。
 どのサービスを選ぶかも大事ですが、いつどんな形で移行させるかが気になるところ。これも聞いてみると「導入のタイミングは、決算の時が良い」とのこと。さらに日頃からお世話になっている税理士事務所や会計事務所との連携も大切なポイントのようで、導入したいクラウドサービスがあったら事前に良く相談すること等々、気になる点を詳しくお聞きすることができました。

 色々と調べてみると、やはり最大のメリットは、当月の数字をもとにしてタイムリーに経営判断を下せるということと作業時間の短縮でしょうか。さらに言えば、根っからのMacユーザーの私にとってMacでも使えるというのも大変ありがたい。また事務所にある専用のパソコンでなくても良い、つまり出先でも自宅でも経理の仕事ができるというのも大きな魅力です。弊社は3月決算ですので、導入するなら正に今。導入したらまたこのニュースレターでご報告いたします。